いらっしゃいませ! 少しでも楽しんで頂ければと思っております(^^) 初めましての方はabout meカテゴリの記事をお読み下さい。
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You make me …
初タークス話。
前々から気になっていたレノとイリーナに登場してもらいました。
二人でオフィスでお仕事中。
ツォンさんとルードは任務で外出中です。
よろしければ、つづきからどうぞ(^^)
絶対逃がさないんだから。
ふーん。やってみろよ、と。
You make me ・・・
「イリーナちゃ・・・。」
「いやです。」
「いやです。」
「・・・まだ何も言ってねぇぞ、と。」
「どうせ先輩のことだからろくな事言わないに決まってます。」
「例えば?」
「コーヒー買って来いとかお茶を淹れて来いとか。」
「当たり。他には?」
「疲れたから肩揉んでくれとかサボらせてくれとか。」
「当たり当たり。すげーじゃん。あとは?」
「その山積みの報告書の作成手伝えとか。」
「大当たり~、と。百発百中。すげーな、イリーナちゃん。」
「全然嬉しくありません。」
「で、あとは?」
「まだあるんですかっ!」
たまりかねたように机を叩くイリーナ。さすがのレノも驚いたようだ。
「おー、びっくりした。机ヘコんだんじゃねぇ?」
「余計なお世話ですっ!先輩が欲丸出しの虫のいい事ばっかりそうやって・・・。」
「男はいつでも誰でも欲まみれな生き物だぜ、と。」
「いかがわしい言い方しないで下さいっ。」
「男はいつでも誰でもいかがわしい・・・。」
「もうっ!黙って下さい!」
ぷぅ、と膨らんだイリーナの頬。
見事な膨れっ面はレノを面白がらせるだけだという事に、彼女は気付いていない。
もう、どうして私がレノ先輩の見張り役なんてやらなきゃいけないんだろう。
今日中に提出の書類を溜め込む先輩が悪いのよ。
それなのにサボろうとするから、私が見張り役やらされるんじゃない。
・・・まぁ、ツォンさんたっての頼みだから、仕方ないけど。
真面目な主任に憧れを、不真面目な先輩に憤りを感じつつ書類をまとめていると、不意に横から長い指が伸びてきて、頬をつつかれた。
「わっ!」
「ははははは、破裂した、と。」
「な、な、な、な、な、何するんですかー!」
「まるで風船だな、と。」
「ふ、ふうせん・・・。」
途端に情けない表情になるイリーナ。
「どうせ太りましたよーだっ!」
「そうじゃねぇって。ほっぺた膨らませて、突くと弾けて、まるで風船みたいだな、と。」
「ふん、何よ、先輩のバカ!」
イリーナはレノに背を向けてしまった。
ただし、そうする事によって彼女の体は扉の方を向く。レノを逃がすことはない。
どこまでも任務に忠実な新入りタークス。
レノはククク、と笑った。
拗ねてしまったイリーナに・・・。
背後でギシッと音が鳴り、レノが立ち上がる気配がした。
何よ、逃がさないんだから。
そう思って振り返ろうとした刹那。
「 」
不意に耳にかかった熱と吐息。囁かれる言葉。
ペロっと舌で舐められる。
「な!?」
固まってしまったイリーナを面白そうに見下ろすと、レノは軽い身のこなしで部屋を出て行った。
残されたイリーナは耳に手を当てたまま動けない。
「セ、セ、セクハラよ・・・。」
弱々しく呟いてのろのろとデスクに向かう。途端に気が付いた。
「あーーーーーーーー!逃がしちゃった!」
悠々とオフィスを抜け出したレノは、残されたイリーナの反応を想像して楽しんでいた。
その足取りは軽い。
(いいキャラしてんな、と。)
拗ねてしまったイリーナに、ほんの少しの真心を。
(あとがき)
先日、あるサイト様で素敵な素敵なレノイリSSを堪能しまして、
なんだかレノイリが熱いです。(笑)
でも実際に書いてみると難しい!
二人のビミョ~~~~~~な距離感が掴みづらくて苦労しました。
いっそくっつけてしまえばいいんだろうかw
ただ、最近感じるんですけど、私に果たして甘いSSが書けるのか…orz
クラティやナルマヨも同様ですが、読むのと書くのとでは大違いです。
一回砂吐くくらい思いっきり甘いのを書いてみたいです(^^)
無理かなぁ……。。
あ、レノがイリーナに何て囁いたのか、お好きな台詞を入れて下さい♪
では、読んで下さった方ありがとうございます。 目次(FF7SS)へ戻る
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