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拍手ログ3
拍手お礼文のlog第三弾です。

今回はお題に挑戦しています。























 




ワンダーメイカーで5つのお題  お題配布元→

1・誰にも不可能だったのに

 

 


「ねぇ、なるほどくん。」
 

「うん?」


「あたしっていつもなるほどくんに助けられてばかりだよねぇ。」


「何だよ、いきなり。」


「だってさ、振り返ってもみてよ。お姉ちゃんの事件、倉院の里の事件、トノサマン・丙の事件、更には葉桜院の事件でしょ。すごいよ!三年間で四回も命を救われてるんだよ?」


「真宵ちゃんが事件に巻き込まれ過ぎなんだよ・・・。」


「それはほら、不可抗力ってやつだよ。」


「こっちの心臓がもたないよ・・・。」


「なるほどくんて早死にするタイプだよね。」


「君に言われたくないな。」


「あたしは平気だよ!いつもなるほどくんが助けてくれたじゃん、ギリギリだけど。」


「ギリギリで悪かったな。」


「感謝してるよ、本当に。」



どんなに絶望的な状況でも、絶対なるほどくんは諦めなかった。
だから、あたしは今ここにいる。



「なるほどくんがいなかったら、あたしはきっと死んでたよ。」


「・・・そんなことさせないよ。」


「ありがとう。」



なるほどくんがいてくれれば不可能なことなんてないよ。
今までも、これからも。



「死んじゃったらこうして味噌ラーメンも食べられなくなっちゃうもんね。」


「味噌ラーメンかよ。」


「という訳で、ここの払いは任せたよ、なるほどくん!」


「え。」


「なるほどくんなら不可能なことなんてないもんね!」


「・・・異議あり。話の流れがさっぱり掴めないんだけど。」


「えー、これからも不可能を可能に変えられるなるほどくんでいてねって話だったのに。」


「それがなんで味噌ラーメンの支払いに繋がるんだよ!」


「千里の道も一歩から、だよ!」


「意味わかんないよ!」



こうして下らない口喧嘩ができるのもあと僅か。
本当はちょっぴり怖いんだ、あたしの前に拓けている道の広大さを思うと。
なるほどくんが側にいてくれればいいのにと思う。
そうすれば何も怖いことなんてないから。



「ま、いっか。今日は奢るよ。」


「え、ホント?いいの?」


「うん。真宵ちゃんの鬼のような食欲が戻った記念に。」



冗談めかしてそんなこと言うけど、ずっと心配してくれてたんだって知ってる。



「ね、なるほどくん。」


「ん?」

 



大好き。


 


「・・・お土産の餃子も付けていい?」



心の言葉はやっぱり口に出せなくて、その代わりこんなこと言ってしまった。
それでもなるほどくんは笑ってた。





 



2・億分の一を引き当てようか

 

 

「だからよ・・・。」



なんでこの後輩はこんなにも物分りが悪いのだろうか。



「ツォンさんはやめとけって。」
「うぅ~、レノ先輩うるさぁ~い。」


キツいカクテルで満たされたグラスを片手に、金色の瞳に涙を浮かべて睨んでくる後輩。
もちろんすっかり出来上がっている。



「だって好きなんらから仕方ないやないですかっ。」
「お前がそうでも、ツォンさんの気持ちはあの古代種に向いてるっつってんだぞ、と。」
「う・・・。だってそれ、ツォンさんが直接言ったわけじゃないでしょう?」
「そりゃそうだけどよ・・・。」



言葉よりも雄弁なあの態度を見れば一目瞭然だと思うが。



「だったら私にもまだチャンスは・・・。」
「あーないないないない。」



いい加減イリーナの相手をするのも疲れたレノは
ケリをつける為情け容赦なく言い放つ。
立派に酔っ払っているイリーナにより伝わりやすいよう、
眼前で右手をぶんぶん振りまくるというジェスチャー付きだ。




「そんなもんは最初からない。100パーない。存在してない。」



・・・本当に情け容赦ない。



「駄目・・・ですか。万が一にもですか?」
「あーダメダメダメダメ。万に一つなんてとーんでもないぞ、と。」
「そうか・・・・・・。やっぱり・・・駄目・・・ですか・・・。」



イリーナがようやくおとなしくなったので、
レノは美味しくお酒を煽る。


落ち込もうが泣き喚こうが、駄目なものは駄目なのだ。
本人の為にも早くその現実を受け入れた方がいい。
届かない希望なんて持つものじゃない。


すると、突然イリーナがグラスの酒を一息に干した。
音を立ててグラスを戻し、乱暴に口元を拭って高らかに宣言した。




「なら、億に一つを掴んでみせます!」
「・・・・・・・・・・は?」



背筋を伸ばして拳を握っている後輩を、レノはぽかんと見つめる。



「万に一つも望みがなくても、億に一つならあるかもしれませんよね!?」
「・・・いや、無理だろ。」
「こうなったら私も意地です!レノ先輩、見てて下さい!
女の意地ってやつを咲かせてご覧にいれますから!」
「・・・はぁ、そりゃどーも。」



こいつバカなのかもしれない・・・と見つめるレノに向かって、イリーナはにっこり笑ってみせた。




「簡単に諦めちゃ駄目ですよね!目指せ、億に一つ!」




一転して明るい笑顔でお代わりを注文しているイリーナ。
現実を直視していない、その見事な開き直りっぷりを見て、レノの口元に微笑が浮かんだ。



「さすがタークス。狙った獲物はそう簡単に諦めねぇか、と。」
「もちろんですよ!」
「そこまで言うなら思う存分やってみろ。」
「はい!」




バカもここまでくれば本物だ。――――お互いに。




「ただし、これだけは忘れるなよ。」
「はい?」
「俺もタークスだ。」




そして俺は億に一つなんて芥子粒みたいな可能性に賭ける気は毛頭ない。




「そろそろ出るぞ、と。」



レノは伝票を取り上げて立ち上がる。
そりゃ先輩だってタークスですけど忘れてませんけど・・・と首を捻っているイリーナの髪を、
一度だけくしゃりと撫でた。




覚悟しとけよ、と。


狙った獲物は、必ず―――――。



 




3・未来をも変える

 

 

 

これはまだ家に暗い影が落ちていた日のこと。
クラウドがいなくなってしまって、音信不通になってしまって、
その代わり仲間からの連絡が増えた。



「もしもし。」


『・・・ティファか?』


「今日はヴィンセントか。久しぶりね。」


『“今日は”?』


「あ、ごめんなさい。最近電話が多いから、つい・・・。」


『ユフィか?』


「全員ね。ユフィが最多だけど。
ナナキは匂いで探し当てようかって申し出てくれたし、
バレットやシドは乱暴な口調だけど心底クラウドを案じてるし、
リーブもしょっちゅう電話かけてくるし・・・。」


『そうか。』


「皆、クラウドのこと心配してくれてるんだね。ヴィンセントもそうでしょ?」


『・・・・・・。』


「でも残念だけど、こっちにもまだクラウドからの連絡はきてないんだ。ごめんね。」


『謝る必要はない。私はお前に用があった。』


「え?」


『声が聞けて良かった。思ったより元気そうで安心した。』


「・・・うん。」


『あまり無理をするなよ。』


「ありがとう。でも大丈夫だよ。子ども達がいてくれるし、絶対クラウドは帰ってきてくれるから。」



皆が待ってる。
その気持ちがクラウドに伝わらないはずがないから。



『強くなったな、ティファ。』


「ふふ、おかげさまでね。」



私達は誰もが諦めた未来を変えることだって出来た。
最後まで諦めちゃ駄目だって、エアリスが教えてくれたこと。


だから今回のことも諦めない。絶対に。

 


・・・独りだったらきっと折れていただろうけど。


不安に負けそうになって泣きたくなっても、
子ども達の顔を見ると私が希望を捨てちゃ駄目だって思えるの。
仲間達の声を聞くと、クラウドがどんなに想われているか実感できて嬉しくなるの。


だから本当に大丈夫だよ。



「わざわざありがとね、ヴィンセント。」


『礼を言う必要はない。子ども達にもよろしく伝えてくれ。』


「うん。ヴィンセントも体に気をつけて。」


『それから言っておく。仲間達がしょっちゅう連絡してくるのは、クラウドのことも勿論だが、
皆お前を気にかけているからだ。』


「・・・・・・。」


『何かあれば遠慮なく頼ってやれ。』


「・・・うん・・・。」



あどけない口調のナナキ、少しぶっきらぼうに喋るシド、豪快なバレット、サバサバして明るいユフィ、礼儀正しいリーブ。
皆の電話越しの声を思い出して、涙が一つ、転がり落ちた。



大丈夫、皆がいてくれる。


だから、クラウド、一人で苦しまないで。


一緒に戦おう?



どんなに未来が絶望的に見えたとしても、それを変える力がきっと私達にはあるから。





 




4・神の愛し子

 

 

 


 

クラウド・ストライフ23歳。


ただ今とんでもない場面を目撃してフリーズ中だ。

 



今日も疲れて帰宅をすれば、出迎えてくれるのはティファのケアルガスマイル。いや、むしろアレイズか。
「お腹すいた?疲れてるならお風呂であったまってからにする?」と気遣ってくれるティファに
「先に風呂にするよ」と告げ、俺は洗面所へ向かう。

この時間帯はまだセブンスヘヴンも忙しい。立ち去り際に振り返ると
客に呼ばれたティファが愛想良くオーダーに伺うところだった。



美人で優しく、社交的。加えて料理の腕も一級品。


もしこの世に神がいるのなら、きっと彼女は神の愛し子だ。



そしてその愛し子が紛れもなく自分の(未来の)嫁なのだと思うと、どうしても口元が緩む。
俺は幸せ者だ。


が、いい気分で風呂から上がりティファに声を掛けようとセブンスヘヴンを覗き込んだところで
俺の至福の時間は唐突に幕を下ろした。



「へぇ、綺麗な手してんだな。」



カウンターに座った一人の青年が、あろうことかティファの端麗な手を握り締め、まじまじと見つめていた。
普段ならそんな輩は首根っこ掴んで放り出す。
だが、何より俺を打ちのめしたのは、手を握られたティファの嬉しそうな顔だった。


不躾にも彼女に触れようとする身の程知らずな客はたまに出没する。
しかしティファはいつも上手に客の手をすり抜け、不快な思いをさせることなく自然に会話を逸らしていた。
安易に手や髪を触らせるような真似は今まで一度もしなかった。


そのティファが、今はそいつの為すがままに手を握らせている。



「水仕事が多いだろうに、全然荒れてないんだな。」
「今はたまたまよ。ちょっと気を抜くとすぐに荒れちゃうんだから、特にこの時期は。」
「へぇ、“女”って大変だな。」



意味ありげな目配せをする客に、ティファはおかしそうにクスクス笑う。
二人の親密なムードを見せ付けられて俺は立ちすくむしかない。
そんな俺に気付いたティファが驚いたように声を上げた。



「びっくりした!いつからそこにいたの?声掛けてくれればいいのに。」
「・・・いや・・・。」
「あ、紹介するね。こちら、アイズ・バロックさん。半年ほど前に店に来てくれて知り合ったの。」



半年前・・・。俺が家出していた頃だ。


アイズと呼ばれた客は軽く会釈をしてきた。



「クラウドさん?今あなたのお話を伺ってました。」



話って何だ、話って。



「クラウド、座って。今ごはん出すね。」



ティファに促されカウンターに着くが、アイズだかアイスだか知らないがとにかくそいつとは距離を置く。


そんな俺のあからさまな態度を察したのか、そいつは面白そうな顔つきになった。
そして、てきぱきと俺の前に夕飯を並べていくティファに感心したように声をかける。



「凄いな。いつもそんな手の込んだ料理を作ってるのか?」
「手が込んでなんか・・・冷蔵庫にある物を使ってさっと仕上げただけだよ。」
「なかなか出来ることじゃないぜ。さすがだな、ティファ。」



何がさすがだ、知った風な口をきくな。



「美人で優しくて気立ても良くて料理上手。幸せですね、クラウドさん。」



そうだ羨ましいか?言っておくが代わってやる気は毛頭ない。



「ティファはまさに神の愛し子って感じの女性だな。」



何が神の愛し子だ、今時そんなクサい台詞吐く奴がいるか。恥ずかしい奴め。



「褒め過ぎだよ、アイズ。」



くそっ、頬を赤らめないでくれ、ティファ。


楽しげに言葉を交わす二人の盛り上がりと反比例して、俺のテンションはどんどん下降していく。
俺の不在時に、こんなに意気投合する男と知り合っていたのか。
ティファを信じる気持ちは変わらない。でも、俺の中にいる『自分に自信のないクラウド』が否応無く台頭してくる。



ティファは、触れられるのも厭わないほど、こいつのことを・・・?




「ティファちゃーん!お会計頼むよ!」



団体客に呼ばれティファがレジに向かったのを機に、アイズがちゃっかり座席を詰めてきた。
睨み付けてやったが怯んだ様子は無い。それどころかにっこり笑いかけてきた。



「クラウドさん、ティファが大事なんだね。」
「・・・当然だ。」



だからあんたに渡すつもりはないという思いを言外に込める。
アイズは暫くグラスの中の氷をカラカラ鳴らしていたが、ぽつりと呟いた。



「俺、星痕症候群だったんだ。」
「・・・!」



端正な横顔にもはや笑顔はなく、どこか他人事のようにアイズは語った。



「元々辺鄙な村に生まれて、身寄りは病弱な母親一人だけで、その母が亡くなったのをきっかけに村を飛び出した。自由気ままな生き方に憧れていたんだ。でも・・・一人で旅をしながら生きていくことは生易しいことじゃなかった。」
「・・・・・・。」
「メテオが現れてから世間はますます混乱して自暴自棄になっていた。それをやっと乗り越えたと思ったら星痕症候群の騒ぎだろ?
まったく神も仏もあったモンじゃないと思ったね、あん時は。」
「・・・そうだな。」
「でも、気付けば俺自身の体に黒い痣が浮かび上がっていた。」
「・・・・・・。」
「お恥ずかしいことにすっかり取り乱しちゃってさ、生きてること自体が苦痛で仕方なかった。行き倒れて、このまま死ねたら楽だろうな・・・なんて考えた。
その俺を救ってくれたのがティファだった。」
「ティファが?」
「ああ。倒れていた俺をここまで運んで介抱してくれた。俺の痣も恐れずに。
人の優しさに触れたのなんか随分久しぶりだったからな、彼女に取り縋って泣いたよ。」
「・・・・・・。」



アイズの言葉の一つ一つが自分と重なる。



「で、そんな訳で二週間ほどここに厄介になってたんだ。すぐに旅を再開したけどね。」
「ティファに引き止められなかったのか?」
「何度も止められた。でも、俺にはわかってたんだ、彼女が誰か大切な人をずっと待ってるってことが。彼女は何も言わなかったけどな。」
「・・・・・・。」
「知ってたかい?ティファはずっと、あんたの分まで食事を用意していたんだ。
あんたがいつ帰ってきてもいいようにな。」
「そう・・・なのか・・・?」
「ティファは俺たちの前ではずっと笑顔を見せていた。でも彼女がどんな想いで食事を作っていたか、そしてどんな気持ちで食べられることのなかった食事を片付けていたか、あんたには分かるか?」
「・・・・・・。」



アイズの澄んだ瞳が鋭い光を帯びた。
俺は思わず瞳を伏せる。
心臓の最奥に針を刺し込まれたような痛みが走った。
けど、これはきっと当時のティファの痛みだ。



「ま、俺にあんたを責める権利なんてないけどな。」



アイズが元の澄んだ瞳に戻って笑った。



「ティファにとっては、あんたが帰ってきてくれたってだけで、これまでの全てが報われたんだろうしな。」
「・・・・・・。」
「まぁとにかくそんな訳で、俺としてはこれ以上ティファの負担を増やしたくなかったし、何より彼女の生き方を見ていて自分が恥ずかしくなったんだ。それで、最期の瞬間まで自分の生き方を貫こうと思った。だから今までの自分も捨てた。」
「今までの自分を?」
「ああ。男になる決心をした。」
「そうか・・・。・・・・・・・・・は?」



待て、今何て言った?


「男になる決心をした」・・・?



「ま、まさか・・・・・・!?」
「あっはっは、いいねその顔!豆鉄砲くらった鳩みたいだな。」
「もしかしてあんたは・・・。」
「そ。こんなナリしてこんな言葉遣いしてっけど、正真正銘オ・ン・ナ。騙されたかい?」
「ど、どうしてそんな?」
「この世界を女が一人で旅するって、そりゃあ色んな危険が付き纏ってくるんだぜ?男には想像もつかないだろうけどな。
命を拾ったのを契機に女を捨てちまうのもアリかと思ってな。ティファに頼んで髪の毛もばっさり切ってもらった。」



アイズは涼しげに藍色の髪をかき上げ、
まだ唐突な告白についていけていない俺を覗き込んでくる。



「俺は一度、これ以上生きることを諦めた。ティファはそんな俺に道を示してくれたんだ。
ひたむきに生きるという道を、ね。」



店を守り、家を守り、子ども達を守ってきたティファ。
彼女の真摯な生き方を、アイズは敏感に感じ取ったんだろう。



「ティファは、俺にとって大切な人だよ。」
「・・・そうか。」
「だから今日、ちょっとあんたに意地悪してやった。」
「何だと?」
「良かったな、俺が“女”で。」
「!」
「さーて、そろそろお暇するかな。」



軽い身のこなしでスツールから滑り降り、俺に向かってひらひらと手を振る。



「お会いできて良かったよ、クラウドさん。余計なお世話だろうけど、ティファと幸せにな。」



そう言って微笑んだ顔はどこか少年っぽくもあり、
透明感と強い意志を併せ持つ綺麗な笑顔だった。



「俺も、お話を聞けて良かった。・・・ありがとう。」



心から礼を言う俺に優しい眼差しを向け、アイズは軽い足取りでティファに向かって歩き出した。
笑顔で言葉を交わす二人は、それぞれ激動の時を乗り越えた逞しい“女”たち。



俺も・・・弱い自分に負けてる場合じゃないな。



カウンターの上では“彼”の飲んでいたブルー・ムーンのカクテルが、
俺の目を映して笑うようにカランと氷を鳴らした。


 


5・奇跡を起こせ

 

 

 


成歩堂、御剣、矢張の三人が、逆転検事の発売をお祝いしてるようです。



「抜け駆けしての逆転検事発売おめでとーな、御剣!」


「そうだね。逆裁主人公のぼくを差し置いての発売おめでとう。」


「・・・悪意しか伝わってこないのだが・・・。」


「気のせいだろ。」


(絶対違う!)


「それより今日はお前ら二人に一言もの申すぜ!覚悟はいいだろうな?」


「むっ・・・。何だ、矢張?」


「心して聞け!成歩堂は真宵ちゃん、春美ちゃん、茜ちゃんだろ!?
御剣は冥ちゃんや美雲ちゃん!
お前ら二人ともなんでいっつも隣に可愛い女の子がいるんだよ!?完全にデートじゃねーか!
それなら俺も弁護士だろうが検事だろうがなってやるよ!!」


「異議あり!私は成歩堂と違ってイトノコギリというむさい刑事とも捜査している!
それにメイと行動を共にしている時は鞭で打たれたり部下扱いされているのだぞ!」


「異議あり!ちょ、一人で逃げるな御剣!それなら言わせてもらうけど、真宵ちゃんはれっきとしたぼくの助手だ!
その助手に奢らされたり霊行に付き合わされたり、春美ちゃんにビンタされたり
ぼくだって苦労してるんだ!」


「いいじゃねーか、それくらい!
俺だって冥ちゃんに鞭で叩かれてるし真宵ちゃんに味噌ラーメンだって奢ってやるさ!
お前ら、たまには独り身の寂しさを味わってみやがれ!!」


「・・・どうやらまた振られたようだな、この男は。」


「何回目だ?」


「数える気にもならん。」


「もう俺は死んでやる!死んでやるんだぁぁぁぁぁ!」


「落ち着け、矢張。ここは御剣の祝いの席だろう?(一応)」


「・・・・・・今何か心の声が聞こえたぞ。」


「気のせいだろ。それにしても逆転検事は楽しませてもらったよ、御剣。」


「むぅ・・・ならば良かった。」


「お前の変貌っぷりには大笑いさせてもらった。」


「あー確かに。初登場ん時は随分と嫌な男だったもんなー。」


「!!!!!」

「泣くなよ、御剣。軽い冗談だからさ。」

「成歩堂、貴様の冗談で笑えた試しがないのだが・・・。」


「よくあの状況から逆転できたな。」


「話題が逸らされた気がしないでもないが・・・まぁ、確かに最後まで綱渡りではあった。」


「俺の証言も役立っただろ?なぁ、御剣?」


「私の検事としての在り方を改めて考えさせられた事件だったな・・・。」


「無視すんな御剣ぃ!」


「変わったな、御剣。」


「ふっ、私が変わったのだとしたら、成歩堂・・・お前や真宵くんのおかげだな。」


「なんで俺の名前がないんだよ!」


「これからも私は後ろを振り返るつもりはない。検事として、己の信じる道を進むだけだ。
・・・お前もそうだろう、成歩堂?」


「そうだな。」


「何だよ、俺は蚊帳の外かよ!放送関係者同士の世界作っちゃってよぉ!」


「・・・矢張、『放送』ではなく『法曹』だ。」


「わかってるよ!俺だって中学は出てるんだ!
もういいよ!お前らみたいなワンダーメイカー達にとっちゃ、俺の存在なんて・・・・・・!」


「それは違うよ、矢張。」


「?」


「ぼくも御剣も自分一人の力では決してここまで辿り着けなかった。
千尋さんや真宵ちゃんや春美ちゃん、御剣や矢張の力や支えがあったからこそ、真相を見抜くことができたんだ。」


「その通りだな。法廷という閉ざされた世界に閉じ篭っているだけでは決して見えないものがある。
あるがままの真実を受け入れ、事件の闇を払う。
その為に検事と弁護士は存在するのだ。」


「それを心がけていればこそ『奇跡』は起きる。そして事件の真相へと繋がっていくんだ。
どんなに状況が絶望的でもね。」


「・・・成歩堂、御剣・・・。お前ら、凄いな・・・。」


「ふっ、珍しく真剣な顔だな、矢張。」


「あのノリからよくここまで真面目な展開に持っていったな・・・。
さては、そろそろシメなきゃ話がまとまらないと踏んだな?」


「ぐっ!・・・見抜かれているぞ、成歩堂・・・。」

「くそ!腹が立つけど図星だから反論できない・・・!」


「じゃ、どうぞ遠慮なくシメてくれ!」


「・・・・・・まぁ、とにかくそんな訳で、これからも我々を見守って頂きたい。」


「・・・・・・・・・逆転劇はまだまだ続きます。どうぞ宜しく。
あ、それから、今度逆転裁判がWiiで出ます。」


「マジかよ!?」


「ふっ、より臨場感を持って我々の法廷バトルを体験して頂きたい。」


「まさに法廷に立っているかのような感覚って噂です。」


「で、管理人はWiiを持ってるのか?」


「・・・・・・逆転検事すら値段が下がるまで買えなかった管理人が持ってる訳なかろう。」


「公式HPの前でorz←こんな格好で泣いてたぞ。」


「・・・そこでの奇跡は起こらないんだ?」


「まぁ難しいだろうな。」






 



個人的には1と4のお題がお気に入りですwww
でっていう・・・。

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