忍者ブログ

いらっしゃいませ! 少しでも楽しんで頂ければと思っております(^^) 初めましての方はabout meカテゴリの記事をお読み下さい。

   
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Tell me,Cloud!


ストライフ一家のほのぼの(?)会話からウルフクラウドを。

ウルフと言うよりはただのアホの子になってます。(汗)

是非ティファには頑張ってもらいたいと願っています。


































Tell me,Cloud!








「なぁなぁクラウド?」

「何だ?デンゼル。」


「男は狼だから気をつけなさいってどういう意味?」
 


ガタンッ!
 


モーニングコーヒーを運んでいたティファは、思わず取り落としそうになったお盆を慌てて抱え直した。
 


「ティファ!大丈夫か?」

「え、ええ・・・。それよりデンゼル、今の言い回しどこで聞いてきたの?」

「え?どこだったっけなぁ。なんかこういう歌詞の歌なかった?」

「あったあった!ブルーレディってバンドの歌だよ。」
 


ティファに続いてキッチンから出てきたマリンが勢いよく身を乗り出した。
 


「♪男は狼だから気をつけなさい~
 
  昼はシープでも夜はウルフ

  それが男 甘く危険なイ・キ・モ・ノ

  乙女は今日も可愛い羊に騙されて Ah狼の餌食

  それが男と女の出発点~

って歌でしょ?デンゼル!」

「それそれ!よく覚えてたな~マリン」
 


歌を聴いてフリーズしているティファを他所に、子ども達はおおいに盛り上がっている。
 


「わたしも気になってたの、この歌詞の意味。ねぇクラウド、男の人って狼なの?」

「ああ、狼だな。」
 

きっぱり断言するクラウド。
 

「でも、昼間は羊なんだろ?それって矛盾してない?」

「たまに昼夜関係なく狼の奴もいるけどな。まぁそれは例外と言うかむしろ変態だ。」

「え?なんで?」

「節操がないということだ。それに、いつでも狼だったら大変だろう。」

「羊より狼の方が楽じゃん!強いし。」

「いや、疲れてしまうと思うぞ、さすがに。」

「へ?」

「昼間は仕事やら何やら事情があるし・・・まぁ羊で問題ないな。」

「へ~。そ、そういうもんなんだ。」

「なんだか深そうだね、デンゼル。」

「うん。大人になったら俺にもわかるかな。」

「きっとわかるぞ。」
 


うんうんと頷くクラウド。

ティファはまだフリーズが解けずに凍っている。
 



「・・・でも、クラウド。」

「何だ?マリン。」

「歌詞には乙女が狼の餌食になるって書いてあったよ?これって食べられちゃうってことだよね?」

「そうだな。」

「ひどいよ!女の人のこと食べちゃうなんて!」

「いや、落ち着いてよく聞いてくれ、マリン。これは仕方ないんだ。」

「どうして?だって食べちゃうなんてひどいじゃない、サツジンじゃない!」

「違うんだ。むしろ人類の存続の為に必要なんだ。」

「人類のソンゾク・・・?」

「ああ、言葉が難しかったか。つまりな、狼が女性を食べないと人類は絶えてしまうんだ。」

「ええ~!?どうして~!?」

「歌詞にも書いてあったろう?そこが男と女の出発点なんだ。」

「出発点・・・?」

「ただ、誰でもいいってわけじゃない。この人こそ!と思える相手とだな・・・。」

「・・・食べちゃうの?」

「まぁ、そういうことだ。」

「ふーん。よくわからないけど、これも深いみたいだね、デンゼル。」

「そうだなぁ。マリンも大人になったらわかるんじゃない?な、クラウド!」

「ああ。」
 


ティファの拳がぷるぷる震え始めた。

しかし三人の会話は楽しげに続く。
 



「男の人が狼ってことは、クラウドも狼なの?」

「もちろんだ。」

「え!?俺も!?」

「デンゼルは・・・いや、まだ狼じゃないな。まだ羊だ。」

「え~、羊かよ!」

「あはは、いいじゃない、デンゼル!羊さん可愛いもん。」

「やだよ、狼の方がかっこいいじゃん!なぁ、俺はいつ狼になれる?」

「・・・そうだな、それはわからないが、焦る必要はない。男は遅かれ早かれ皆狼になるんだ。」

「本当!?やったー!」

「良かったね、デンゼル!」

「俺もクラウドみたいな狼目指して頑張るぞ!」

「ああ、頑張れよ、デンゼル!」
 


爽やかに微笑むクラウド。

その背後でギラリと何かが光った。
 











「ファイナルヘヴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!」
 











空の彼方に吹き飛ばされたクラウドにあっさり背を向けて、
ティファは子ども達の肩を掴んだ。
 


「いい?二人とも、今ここでクラウドに聞いたことは一切忘れなさい。」

「えー!?」

「お友達に歌詞の意味教えてあげようと思ったのに!」

「むしろ、その歌の記憶自体を抹消して。」

「マッショウ・・・?消すってこと?」

「なんでだよー、ティファー!」


「大人になればわかるわ。」












(あとがき)
クラウドはその夜ティファにたっぷりお説教されたと思います。
そして罰として強制禁欲生活を一週間送らされたと思います。

是非ティファに・・・・・・と言うよりむしろクラウドに頑張ってほしいと願っています。
色んな意味で。(笑)

読んで下さった方、ありがとうございます。 目次(FF7SS)へ戻る



PR
   
Comments
NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 
(*´ー`)
はじましてですw

とってもおもしろかったですw
ティファの怒りようとか
つっこみとかおもしろかった(●´艸`)

これからも頑張ってぇ!!
  • yana さん |
  • 2009/07/05 (19:12) |
  • Edit |
  • 返信
初めまして!
yunaさん、初めまして!来て頂けて嬉しいです(^^)

わぁぁ~、ご感想ありがとうございます!
面白かった、と言って頂けるのが管理人としては一番嬉しくて励みになります(*´д`*)ありがとうございます。

宜しかったらまたお暇な時にでも遊びに来て下さいませ(*´▽`*)それでは、パワー100倍コメントを本当にありがとうございます!
  • りこ さん |
  • 2009/07/06 (00:32) |
  • Edit |
  • 返信
Copyright ©  -- In The PAN --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by The Heart of Eternity / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]